振動とは、衝撃が繰り返し与えられることにより生じる現象です。
たとえば、ブランコを揺らすためには、ある一定の周期で力を与え続けなければなりません。
これが無ければ、揺れることはありません。この「ある一定の周期」というのがミソです。

ブランコが揺れるのに丁度いいタイミングで力を与え続けなければ、揺れが乱れたり、止まってしまったりすることもあります。
このように、衝撃を与えられる物体に対して丁度いい振動の周期を「固有振動数」といいます。
そして、この固有振動数と同じ(近い)振動の周期で力を加えることで、「共振現象」が起こります。

皆さんも、机の上に置いた携帯電話がバイブレーションによって動いてしまったり、きつく締めたボルトやナットが振動によって緩んでしまっていた経験はありませんか?

これも共振現象の一例であります。共振現象が起こると、少ない力でも振動によって力が増幅し、大きな力になりうるので、物の設計をする際には必ず考慮しなければなりません。

アメリカでは、強風による振動により、橋が大きくうねり、最後には崩壊してしまった例(タコマナローズ橋、ワシントン州、1940年に落橋)があるくらいです。

この点に関していえば、伸縮装置についても、ボルト止めをしていない「ハイブリッドジョイント」は、壊れ知らずで耐久性が高い良い製品といえるでしょう。