土木業界にいるとよく「安全率」という言葉を耳にしますが、安全率とはどういったものなのでしょう?

安全率は、
安全率=基準応力/許容応力
で表され、簡単に言うと何倍の力を掛けると変形が起こるか、ということです。

一般に土木業界は安全率が大きく、10で作られていると言われています。
安全率の基準についてには国の決まりはなく、各メーカーで暗黙的に設定されており、
あるメーカーではクレーンは8~10、またあるメーカーではエレベータは5で作っているそうです。

それに対し、機械部品メーカーでは2~3で作られることが多いです。
やはり重量が大きい物や人が乗る物は大きく設定しているのでしょう。
しかし、安全率を大きくすると信頼性は高まりますが、その分物が大きくなり重量や費用も大きくなってしまいます。

そのため、飛行機のような空を飛ぶものに対しては、一般構造部は1.5、エンジン部分は1.2で作られるそうです。
では、ロケットはいくつかといいますと、1.05だとか場合によっては1に満たない値で作るそうです。

それだと飛ばないのかと思いきや、それでも飛んでしまうそうです。なんとも不思議なものですね。