伸縮装置一般について
- 伸縮装置の選定フローを教えてください。
伸縮装置は【伸縮量】と【標準遊間量】から選定します。
伸縮量は橋種、桁長、支承の動き、温度範囲から総合的に計算するもので、標準遊間量は標準気温時の遊間量を指します。
橋梁一般図を頂ければ弊社にて選定書を作成させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
→ブログ記事「伸縮装置解説シリーズ vol.3 <伸縮装置選定計算>」でも解説しております。
- 「荷重支持型」と「突合せ型」の違いは何ですか。
遊間の上を鋼材が跨いでいるかどうかによって分類されています。
「荷重支持型」は遊間の上を鋼材が跨いでいる(タイヤが常に鋼材に荷重をかけている)構造
「突合せ型」は遊間の上を鋼材が跨いでいない(タイヤが鋼材に荷重をかけていない瞬間がある)構造を指します。
ブログ記事「伸縮装置解説シリーズ vol.2 <突合せ型と荷重支持型>」でも解説しております。
- 「軽量型」と「普通型」はどのように分けられているのですか。
「軽量型」は1.8m当りの重量が50㎏未満のもの、「普通型」は1.8m当りの重量が50㎏以上180㎏以下のものを指します。
ちなみに1.8m当り180㎏を超えるものについては「重量型」という扱いになり、市場単価適用外になるため別途歩掛の検討が必要となります。
- 伸縮装置の「先付け工法」「後付け工法」とは何ですか。
「先付け工法」とは舗装工よりも先に伸縮装置を施工する工法、「後付け工法」とは舗装工よりも後に伸縮装置を施工する工法です。
施工の大まかな流れにつきましては施工の流れを御参照ください。
工事のスムーズな進行を重視する場合は先付工法、舗装との連続性を重視する場合は後付け工法が好ましいと考えられます。
- 伸縮装置の種類を教えてください。
大別すると、橋梁用伸縮装置の種類は下記の3種類となります。
①フィンガージョイント
②埋設ジョイント
③それ以外のジョイント
フィンガージョイントが鉄、埋設ジョイントが弾性合材、それ以外のジョイントがゴムと鉄を主部材にしていることから、材質による分類とも言えます。
当社ジョイントは全製品③に該当しますが、発注者により呼び名が異なり、「ゴムジョイント」と呼ばれたり「製品ジョイント」と呼ばれたり「簡易鋼製ジョイント」と呼ばれたりします。
詳しくはブログ記事「伸縮装置解説シリーズ vol.1 <伸縮装置の種類>」で説明しておりますので、 ご参照ください。
ハイブリッドジョイントについて
- ハイブリッドジョイントは何ジョイントに分類されますか。
分類の仕方にもよりますが、積算方法の分類(鋼製フィンガー/埋設/ゴム)で言うとゴムジョイントに分類されます。
昨今、発注図に「○○同等品以上」という記載があることがありますが、他のメーカーのゴムジョイントに対しても同等品と言える製品になります。
- ハイブリッドジョイントの設置には、どんな機材を使用しますか。
補修工事・普通型(180kg/1.8m以下)の場合、
機械・・・小型移動式クレーン、発電機、コンプレッサー、エンジンウェルダー等
道具・・・コンクリートカッター、ブレーカー、チッパー、ルートハンマー(削孔機)、バイブレーター等
※現場に応じてその他機材が必要になります。
- ハイブリッドジョイントの設置には、本体以外にはどんな部材が必要になりますか。
補強鉄筋、差し筋アンカー(補修工事のみ)、ウレタン、シール材、コンクリート等になります。
- 規制時間が8時間なのですが、施工は時間内に終わりますか。
1車線4m以内の施工であれば、ほとんどの場合8時間で規制解放させることが可能です。
タイムスケジュールをご確認ください。
大型製品や特殊な条件がある場合は別途検討の必要があるため、ご相談ください。
- 既設伸縮装置がフィンガージョイントである場合、取替は可能ですか。
可能です。
小規模のものであれば8時間の規制の中で施工することがほとんどです。
大型のものでも一度埋戻しをするなどして2回施工を行うことで取替が可能です。
- NEXCO(旧道路公団)仕様の製品はありますか。
ハイブリッドジョイントCFタイプがNEXCO仕様の製品となります。
- 寒冷地仕様の製品はありますか。
寒冷地であっても、基本的な形状は同様になります。
積雪のある地域の場合は、除雪車の歯から伸縮装置を守る誘導板装着タイプを御用意しております。
- 鋼床版仕様の製品はありますか。
ハイブリッドジョイントCSタイプが鋼床版仕様の製品となります。
- 縦目地仕様の製品はありますか。
縦目地専用製品のハイブリッドジョイントHSタイプのほか、現場に応じて御提案させていただきます。
- ハイブリッドジョイントの重量を教えてください。
ほとんどの製品が「普通型(1.8m当り50~180㎏)」に分類されます。
大型の3LⅡAタイプについては「重量型(1.8m当り180㎏超)」に分類されます。
詳細な重量についてはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
- 地覆部からの漏水が心配です。止水性を高める方法はありませんか。
地覆部から漏水する場合、多くはシール材の経年劣化が原因です。
地覆ジョイント(立上りジョイント)を取り付ければ、伸縮ゴム部で伸縮を受けることができ、伸縮性の低いシール材に無理な力がかからなくなり、劣化が抑えられます。
ハイブリッドジョイントは地覆ジョイントも工場接続しておりますので、繋ぎ目の止水性も安心です。
- 伸縮装置の下で漏水を受ける部材の取り扱いはありますか。
伸縮装置の下部に取り付ける二次止水材を御用意しております。
もっとも、伸縮装置本体からの漏水が理論上発生しない構造ですので、二次止水材が不要となるケースも多くございます。
- カタログを請求したいのですが。
お電話もしくは、お問い合わせフォームよりお問い合わせいただくか、下記製品カタログ請求フォームよりご請求ください。
- 伸縮装置の設計を依頼したい。
ありがとうございます!
お問い合わせフォームより詳細を御連絡いただければ、早急に対応させていただきます。
- 技術登録(NETIS登録)はされていますか。
国土交通省の新技術情報提供システム(New Technology Information System:NETIS)に、ハイブリッドジョイントの下記タイプを登録しております。
・NS~LLタイプ
・3LⅡAタイプ
・NRCタイプ
詳細は製品仕様一覧表ページをご参照ください。