変形というとどんなものを想像しますか?

曲がったもの、伸びたもの、壊れたもの、など色々とあるかと思います。
では、一端伸びたけど、また縮んだものはどうでしょう?
それも変形の一種です。

そう考えると、変形には、文字通り「形が変わって元に戻らないもの(永久ひずみが残るもの)」と、「形が変わってまた元に戻るもの」があると言えます。
それらをそれぞれ、「塑性(そせい)変形」と「弾性変形」と呼びます。

塑性変形は、必ず弾性変形の限界を超えた後に起こります。
私たちが普段歩いている道路のコンクリートや石などは、ゴムのような弾性変形をせず壊れている印象がありますが、目に見えないほどのわずかな伸びを経て破壊しているのです。

ちなみに、まったく変形しないものを「剛体」と呼びますが、この世の中には剛体は存在しません。

また、塑性変形の中にも、針金のように多少の粘り気をもって変形する物質と、ガラスやプラスチックのように比較的すぐに壊れる物質があります。
それらをそれぞれ「延性材料」と「脆性(ぜいせい)材料」と呼びます。

人間に例えるなら・・・

脆性材料→すぐキレる人
延性材料→キレにくい人
弾性材料→怒りが溜まってもキレず、翌日には忘れている人
剛体→何をされてもびくともしない人

といったところでしょうか。
さて、あなたはどのタイプだと思いますか?