「橋梁通信」(2023年1月1日発刊)に、クリテック工業の記事が掲載されました。


クリテック工業「ハイブリッドジョイント」工事中の様子
撤去例少ない モジュラー型ジョイント「ハイブリッドジョイント
クリテック工業の製品で無事取替

撤去例少ない モジュラー型ジョイント
「ハイブリッドジョイント」クリテック工業の製品で無事取替

中日本高速道路会社(名古屋市、小室俊二社長CEO)の金沢支社(金沢市、森島貴代治支社長)は、北陸自動車道・富山管内維持修繕業務の一環として、飛越大橋の伸縮装置取替工事を実施した。

同橋の既設モジュラー型ジョイントの主部材であるビーム(形鋼)部が経年劣化で曲がったことで、伸縮装置の取り換えが必要になっていた。

ただ、モジュラー型ジョイントの撤去例は少ない。1日当たりの規制時間が5時間以内と非常にシビアで、時間内で取り替えられる施工会社そのものが限定されていた。さらに、設置部位の遊間が広く適応できる製品もほとんどなかった。

そこで、同支社は複数の伸縮装置メーカーと協議し、最終的にクリテック工業(東京都港区、若林勇二社長)に依頼した。

同社は、元請の中日本ハイウェイ・メンテナンス北陸(金沢市、川北眞嗣社長)と協議し、ハイブリッドジョイント3LⅡ-350タイプを使うことを提案した。

このタイプは、許容伸縮量350mm、適用遊間が最大730mmまで可能で、NEXCO規格に合格している同社製品の中で最大の伸縮装置。ジョイント製造と施工も同社が担った。

取替工事が完成

若林社長は、橋梁通信社の取材に「製品高が低いため、モジュラー型ジョイントの上部のみをハイブリッドジョイントに交換することができた。

また、分割施工が可能で、高速道路を橋軸方向に3分割して工事できた点も大きい」と話した。
取替工事は昨年秋、無事に完工した。