こんにちは。工務部の久貝です。
今回はハイブリッドジョイントの特徴と名前の由来についてお話しします!
近年よく耳にする「ハイブリッド」という言葉。
ググってみると「複数の方式を組み合わせた工業製品など」と検索で出てきます。
(決して「雑種」のほうではありませんよ:笑)
このネーミング通り、我が社の伸縮装置の構成素材は鋼板とゴムでできております。
ゴム技術とメタル技術を複合した「複合(ハイブリッド)技術」で製造され、この二つの素材の組み合わせにより我が社のジョイントは「ハイブリッド」ジョイントと名付けられています。
本来、物性の異なる素材同士を接着するのは難しい技術になりますが、弊社では「プレス加硫接着」という特殊技術を用いて、製品に実現しています。
プレス加硫接着とは、鋼板とゴムを接着剤の塗布後に金型にて加熱圧着し、一体成型する技術です。
通常の加硫接着よりも強力な接着により、JIS規格(JISK6256)に基づいた引っ張り試験を実施した結果、ゴムが破断するほどの力をかけても、鋼板とゴムの接着部が剥離しないことが実証されております。
この技術は、他では橋梁用ゴム支承やキャタピラの製造でも使われております
ただし、この「プレス加硫接着」の技術は弱点もあります。
それは加熱に弱く200℃の熱で剥がれる恐れがありますので、ゴム付近での溶接には十分な注意が必要となります。
それでは現場の接続が大変なのでは?という疑問がわくかもしれませんが、弊社は定尺を工場で取付け現場では一本ものとして納品しております。
補修工事での接続も非常に簡易なものですので、施工時の負担も他社と比べても非常に少ないため、
安心して使っていただける製品となっております。
このプラス加硫接着のほかにもさまざまな特徴がありますが、本日はひとまずここまでご紹介しました!
弊社では前回、Vol3<伸縮装置選定計算>の方法によって、その工事物件に一番適合する規格を御見積書にてお示し致しておりますが、「なかなか上手い伸縮装置がないなぁ」とお困りの方は、是非、一度弊社のハイブリッドジョイントを検討してみてはいかがでしょうか?
平成29年12月 工務部 久貝