中日新聞

都内企業が先行例視察 川根本町サテライトオフィス

県中部支援局と川根本町が、首都圏企業の遠隔事業所(サテライトオフィス)を誘致する活動に本腰を入れている。地方創生の一環で、十五日には一社が現地へ視察に訪れた。

川根本町では二〇一五年十二月までに、町内のほぼ全戸に光ファイバー網を整備。インターネット環境と豊かな自然を背景に、四月にはIT企業ゾーホージャパン(横浜市)がサテライトオフィスを解説し、地元の女性一人を雇用した。さらに県と市は七月、東京でサテライトオフィスのセミナーを開催し、第二弾の誘致も始めた。

十五日は、セミナーに参加した都内の橋梁資材メーカーの担当者三人が町内を訪問。テレビモニターで常時本社とつながっているゾーホー社のオフィスを見学し、「開発系などの部門は東京でなくても構わない」などと、遠隔事業所のメリットについて検討していた。