2024年3月1日発刊の「橋梁通信」に、
2月24日に開通した「松山外環状道路空港線」の記事が、1面と5面に掲載されました。
記事の内容をブログにも掲載させていただきます。ぜひご覧ください。
また、この工事の記事は、次の3月15日号にも続きが掲載される予定です。


橋梁通信 2024年3月1日版(1面)
橋梁通信 2024年3月1日版(1面より抜粋)
橋梁通信 2024年3月1日版(5面より抜粋)

開通前に「歩こう&走ろう」 松山で3,600人楽しむ
クリテック工業施工の自動車道

国土交通省四国地方整備局の松山河川国道事務所が整備を進めていた国道56号松山外環状道路空港線の余戸南IC~東恒生IC間2.4㎞(愛媛県松山市)が、2月24日に開通した。

これに先立ち、12日には開通記念として「歩こう&走ろう」イベントが開かれ、約3,600人が自動車専用道路になる前にウォーキングとランニング、サイクリングを楽しんだ。道路整備に使われた重機の展示・試乗も行われた。

同事務所の菊池志郎所長は開会挨拶で、「道路は開通すると便利なことが当たり前になるので、その前の状態をぜひ覚えておいて」と呼びかけた。

余戸南IC付近では、クリテック工業(東京都港区、若林勇二社長)の製品が施工された(関連記事5面)。

国道56号松山外環状道路空港線
クリテック工業の伸縮装置9か所に

2月24日に開通した国道56号松山外環状道路空港線・余戸南IC~東垣生IC間2.4㎞(愛媛県松山市)。余戸南IC付近では、クリテック工業(東京都港区、若林勇二社長)製品の伸縮装置が9か所に施工された。

ゴムと鋼材の複合技術で開発した「ハイブリッドジョイント」。完全防水型の上、荷重支持部分を鋼製の縦型とすることで表面面積を減らし、静音性と耐久性も高めた。

ハイブリッドジョイントは、歯型のLLタイプを50m、大型の3LⅡAタイプを19m使ったが、今回の特徴は縦目地のHSタイプが142mと長かったこと。これを2分割し、71mの伸縮装置を2つ設置した。

施工管理に携わった同社工務部の藤田憲吾さんは、「伸縮装置は通常、71mを一気に設置したりしない。長くても20m、30mに区切る。真っ直ぐに設置するためには、短い物を次々につなげていく方が確実だから」という。

しかし今回は、工期の短縮を図るため、71mを一気に設置することになった。

「これは難しかった」と、藤田さん。伸縮装置を打設後に、施工班が「ここは5㎜ずらした方がいい」「高さを変えればつり合いが良くなる」などと事細かに調整してくれたという。(次号に続く)