2020年9月17日発刊の「日刊建設工業新聞」『この人に聞く』の中で、
弊社社長のインタビュー記事が掲載されました。
記事の内容をブログにも掲載させていただきますので、ぜひご覧ください。


日刊工業新聞_クリテック工業記事
日刊建設工業新聞 2020年9月17日版

<この人に聞く> 製造・施工両面で需要対応

クリテック工業社長 若林 勇二 氏

橋梁用伸縮装置の調査・設計、製造・販売・施工を手掛けるクリテック工業(東京都港区)。装置製造から現場据え付けまでを一手に引き受け、顧客ニーズに的確に対応していく。現場での課題などをヒントに製品改良や生産性向上の取り組みを着実に推進。 業界トップシェアを目指して事業規模の拡大を図る。

―― 事業展開の特徴は。
「伸縮量20ミリから600ミリまでの伸縮装置を扱っている。顧客のメリットを考えると、複数タイプの伸縮装置を用いる場合でも窓口は一つの方が望ましいと考えた。製造は工場を持たずに外部委託している。工場はより品質を高めようと努力してくれており、当社の営業も販売促進に努めている。お互いに良い緊張関係を構築することで成果を上げている」

「発注者などに伸縮装置への理解を深めてもらうために、オウンドメディアのホームページ『伸縮装置Navi』を運営している。伸縮装置を分かりやすく説明しており、発注者の担当者が異動で交代した場合などにも参考にしてもらえるよう、今後も内容を充実していく」

―― 製造と施工の両方を手掛ける理由は。
「製造と施工の両面から全体のバランスを見て対応できることが大きい。工場で事前に対応しておけば、施工時の作業工数削減につながる場合がある。工場で1工程増え割高になってしまっても、現場のコスト削減や工期短縮につながれば、トータルとしてメリットがある提案ができる。」

「メーカーとしては新製品開発と既存製品の改良が肝となるため、顧客ニーズをくみ取る『マーケットイン』が必要となる。製品の開発や改良で材料が一番あるのは現場だ。補修工事や取り換え工事の際に現場を見ることで、壊れやすい構造や騒音対応などに必要なポイントを学ぶことができる。現場にはヒントがたくさんあり、『宝探し』と呼んでいる」

―― 社員の育成方針は。
「専門性は重要だが、一つだけに特化してしまうと視野が狭くなる。営業と施工管理を完全に分離しないことで、社員の視野を広げている。営業と施工管理がそれぞれの仕事内容や苦しい部分を理解していれば、信頼関係や連携の強化につながる」

―― 今後の目標は。
「当社ではゴムジョイントを手掛けているが、将来的には埋設ジョイントに取り組みたい。継ぎ目がないため騒音対策の面で優れているが、耐久性に課題がある。より耐久性の高い埋設ジョイントが提供できれば、補修工事が減り、通行規制の削減にもつながる。簡単ではないが挑戦したい。新製品開発の実験施設などの整備も視野に入れていきたい。現在の市場シェアは3%程度だが、もっと伸ばし、業界トップシェアを獲得することが目標だ」。