2025年3月1日発刊の「橋梁通信」に、
「100年の耐久性を証明」の記事が掲載されました。
記事の内容をブログにも掲載させていただきます。ぜひご覧ください。


橋梁通信 100年の耐久性を証明
橋梁通信 2025年3月1日版

ハイブリッドジョイント 3LⅡ-500
100年の耐久性を証明

 クリテック工業(東京都港区、若林勇二社長)は、主力製品の伸縮装置「ハイブリッドジョイント3LⅡ-500」が100年の耐久性を持つことを第三者機関の疲労載荷試験で証明したと発表した。

 同社によると、3LⅡタイプは大伸縮量・広遊間に対応。補強布入りのジャバラ状ゴムシートとファスナー方式の止水材接続の採用により滞水を防止。止水性は50年――などの特徴がある。

 3LⅡタイプはNEXCO仕様の合格品で、そのラインナップを超えるサイズの3LⅡ-500は最大級の伸縮装置。許容伸縮量500㎜、最大遊間1030㎜まで対応できる。荷重支持板とアンカープレートは縦型一体構造で耐久性が高く、金属疲労による損傷は発生しない。

 昨年10~11月、第三者機関である日本建設機械施工協会の施工技術総合研究所(静岡県富士市)で、疲労試験機(油圧サーボコントロール方式)を使い、最大260kNの載荷荷重を1200万回クリアした。

 これは、25tの大型車両が3LⅡ-500の上を1200万台走ったとの想定で、100年の耐久性に相当するという。

 若林社長は、「非常に過酷な条件下での試験だった。3LⅡ-500が100年の耐久性を証明できたことを誇りに思う。『道路橋示方書』では、橋梁の設計供用期間の標準が100年新設の橋梁なら伸縮装置を100年取り替える必要がない」とコメントしている。

 3LⅡタイプは交通規制が必要な打音検査などを不要にするメンテナンスフリーで、維持管理費削減・安全性向上となる。同社は市場への浸透をさらに進める。