2025年2月5日発刊の「日刊建設工業新聞」に、
「VRで除雪技能訓練 大高建設らがシミュレーター」の記事が掲載されました。
記事の内容をブログにも掲載させていただきます。ぜひご覧ください。

VRで除雪技能訓練
大高建設らがシミュレーター
大高建設(富山県黒部市、大橋聡司社長)は、橋梁の伸縮装置メーカーのクリテック工業(東京都港区、若林勇二社長)と協業し、VR(仮想現実)を活用した除雪作業シミュレーターを開発した。橋梁をモデルにした3D空間で、除雪車両の操作を再現。オペレーターの技能向上に向けたトレーニングに活用してもらう。
高所や悪天候下で除雪作業を行うオペレーターは、豊富な経験に基づく高度な技能が欠かせない。オペレーターの育成では安全対策や時間、コストが課題となっていた。
シミュレーターは高精度のVR環境を構築し、天候条件や視界不良、路面状況の変化などを表現。除雪車両の操作や作業手順を忠実に再現できるようにした。実地訓練にかかる安全リスクや交通規制の手間を省き、臨場感や緊張感などを体感しながら短期集中で技能を向上させることが期待できる。
VR内の操作ログを活用し、各オペレーターの課題も可視化。改善策を提示することで、効果的な人材育成が行える。
橋梁の除雪作業では、伸縮装置に除雪車のショベルが当たると装置が傷つき、車両が急停止してオペレーターが負傷する恐れもある。危険をVR内で再現し回避する教育システムの構築に向け、クリテック工業が伸縮装置部位の監修を担当。外観再現精度を高め、よりリアリティーのある除雪訓練環境を実現した。
シミュレーターは事業者への提供や、採用・広報活動を通して展開。利用者の意見などをフィードバックしながら、機能の改善や拡張に取り組む。