2025年2月11日発刊の「橋梁新聞」に、
「仮想空間を活用した除雪オペレーター育成用シミュレーターを開発」の記事が掲載されました。
記事の内容をブログにも掲載させていただきます。ぜひご覧ください。


橋梁新聞 2025年2月11日版

クリテック工業、大高建設に協力
仮想空間を活用した除雪オペレーター育成用シミュレーターを開発

 伸縮装置メーカーのクリテック工業(若林勇二社長)は大高建設(本社=富山県黒部市/大橋聡司社長)に協力し、「仮想空間を活用した除雪オペレーター育成用シミュレーター」の開発を進め、昨年12月に完成した。

 大高建設はメタバースで土木工事現場を再現し、学生らに現場体験してもらうなど建設DXを推進してきた。豪雪地帯に本社を置くことから除雪作業のオペレーター育成を目的にシミュレーターの開発に着手、SNSを通じて親交のあったクリテック工業に協力を依頼した。

 クリテック工業担当者は「除雪作業において、オペレーターが最も気を遣うのが橋梁の伸縮装置で、これにショベルが当たると破損させるばかりか、大事故などにもつながりかねないとのこと。当社ではメタバース上に伸縮装置を再現するための監修を行うとともに、除雪誘導板を設けた伸縮装置の画像を提供するなどリアルなVR環境の構築に協力しました」と説明した。

 現実の橋梁さながらにリアルなVR環境を構築し天候条件や視界不良、さらに路面状況まで再現、ショベルが伸縮装置にぶつかると、その衝撃が伝わるなど臨場感と緊張感が体験可能。また個々の学習者の課題や改善点を可視化し計画的に技能を習得できるなど利点が多い。

 昨年12月21日、大高建設は富山産業展示館テクノホールで開催された「こどもシゴト博2024 in 富山」に、除雪シミュレーターを出展、多くの来場者が体験した。